西予・明浜に移住交流体験施設オープン 日常生活知って
愛媛県西予市明浜町狩浜に1日、移住交流体験施設「きたかな」がオープンした。地元の地域おこし団体「かりとりもさくの会」が運営し、移住希望者らに明浜地域の魅力や日常生活を知ってもらう。
2015年に閉校した旧狩江小学校の校長住宅(木造平屋約60平方メートル)を市が全面改装し、洗濯機や冷蔵庫、テレビ、エアコンなど生活用品もそろえた。住民が利用者に「来たかな」と気軽に声をかけることができ、喜びが多い「喜多哉」の施設となるよう願いを込めて同会が命名した。市によると市内の移住体験住宅は、城川地域で住民組織が15年に整備したのに続き2例目。総事業費は約1200万円。
施設は、海まで徒歩約1分のところにある。原田孝二会長(48)は「美しい自然や山と海の幸といった魅力だけでなく、不便さも含めた普段の生活を知るきっかけにしてほしい」と期待。「移住者が多く、溶け込みやすい地域」とアピールした。
市内への移住希望者や移住促進事業に参加する人が対象。使用期間は原則7~30日間で料金は1日900円(1世帯あたり)となっている。愛媛大やインドネシアの大学が毎年実施する研修などの交流事業の拠点としても使われる予定。